SSブログ

虹の女神 カハラオプナ [HULA]

ハワイ、オアフ島のマノアという場所は頻繁に虹がかかることで有名だそうです。
虹はハワイのシンボルにもなっており、車のナンバープレートにも虹の絵が描かれていますよね。
ハワイの人々から愛されている虹にはこんなちょっと切ない伝説のお話があります。

空を虹が飾る時、虹の端にはいつもカハラオプナという美しい娘が座っています。
彼女は父親である風と母親である雨から生まれました。
美しいカハラオプナにはカウヒという婚約者がいましたが、彼はサメの神ホアリイの血を引く凶暴で残忍な性格をしていました。
カウヒはカハラオプナを嫁にもらえる事をとても誇りにしていましたが、それに嫉妬したカウヒの友人達がカハラオプナを亡き者にしようと企みます。
友人らはカウヒに、カハラオプナはレイを身に着けて自分達を誘惑したと言いました。
このことを聞いたカウヒは怒り狂い、無実のカハラオプナを小さな丘で殴り殺してしまいます。
しかし、彼女の守護神であるふくろう(プエオ)が彼女の命を蘇らせます。
美しい虹がマノア渓谷に戻ってきたことを知ったカウヒは怒り、再びカウヒの命を絶ってしまいます。
カウヒが彼女を殺し、プエオが彼女を蘇生させるということが実に6回も繰り返されました。

弱っているカハラオプナはマノア渓谷でマナハという優しい青年と出会います。彼は熱心に彼女の看病をし、二人は結婚しました。それを知ったカウヒは激怒し、カハラオプナを大海原のサメに投げ付けて殺してしまったのです。
プエオは懸命にカハラオプナを探しましたが、今度ばかりは見つかりませんでした。
可愛そうな夫マナハは神に言いました。カハラオプナはいなくなったのではなく、生まれ変わったのだと。
その時、空に美しい虹が広がりました。
神は、マナハにこう言いました。「あなたが生涯を終えた時、マノアの虹に座っているカハラオプナのもとへ連れて行きますよ」と。

この切ない神話を歌った曲があります。
オブライアン・エセルの歌う「Kahalaopuna」
ゆっくりとしたとても美しいメロディーの曲です。
先月末からレッスンでこの曲を踊っているのですが、ゆっくりとした曲ほど難しい。
フラのハンドモーションは手話のようにすべて意味があります。
この曲には、風、雨、虹のモーションがたくさん出てきます。
そして、なんと言っても彼女は女神なので美しい女神になりきって踊るのがとても大変。
これまで3曲習いましたが、「Kahalaopuna」は一番難しい曲です。
でも練習して1節1節づつ出来るようになると達成感があり、嬉しく、楽しいです。
レッスンが終わっても、みんなで何度も分からないところを確認しつつ復習してます。

来月、6月24日(日)に沖縄の宜野湾市にあるコンベンションセンターで「沖縄ハワイアンサミット」というイベントが開催されます。
私は残念ながら参加できないのですが、私の通っている教室からは約40名のダンサーが参加し、この「Kahalaopuna」を踊ります。
当日着る衣装も見せてもらったら、薄いピンク色したとても綺麗なサテン地のドレスでした。
女神にぴったりの衣装です!

みなさんも、もしオアフで虹を見かけたらカハラオプナの事を思い出してくださいね。



オブライアン・エセルのKahalaopunaはこのCDに入っています。 とてもいいオムニバスCDですよ。
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 3

Ryankai

「アカデミー・オブ・ハワイアン・アーツ」って知ってます?
雑誌をめくっていたら、偶然みつけたのですが、振り付けのマーク・ケアリイ・ホオマルのことを、現代の寵児とか反逆者とか書かれていたので、興味をもってネットで調べてみました。
プロモーション映像が、あったので観てみたのですが、かっこいいですね。
フラのイメージが、少しかわりました。
6月に来日するそうですが、そちらのフラ仲間の方たちの間でも話題になっていますか?

  
by Ryankai (2007-05-13 10:04) 

Ryankai

コメントを書いてからきづきました。
前に、ブログで紹介してましたね。
すいませんです。
観にいった感想お待ちしてます。
by Ryankai (2007-05-13 10:16) 

kafuna

Ryankaiさんへ
いよいよ来月観に行ってくるよ~!先生をはじめ、フラ仲間の間でも早く観たいよね!っていつも話題にしてます。
フラには「カヒコ」と呼ばれる古典フラと「アウアナ」と呼ばれる現代フラの二つがあるの。
「アカデミー・オブ~」のマークさん達のフラの基本はカヒコ。
つまり、神に捧げる神聖なフラ。腰を低~く落として、足はベタ足でなどカヒコならではのルールのようなものがあるそうです。
マーク率いるダンサー達はそのカヒコのスタイルを覆すような斬新な踊り方をするのでコンペなどで保守的な、厳しい審査委員達からはかなりのヒンシュクを買っているようです。
ハワイで行われるコンペでも点数はいまいちでも観客らは彼らのフラに感動し、魅了されいつも総立ち状態だそうです。
by kafuna (2007-05-13 11:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。